廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

被災地企業コラボレーション商談会 宮城 開催

 この6月より、東京都中小企業振興公社の事業の一つである”被災地企業コラボレーション商談会”で、商談会コーディネータを委嘱いただいて、活動してきた。

 私の仕事の内容は、首都圏をはじめとする企業を発掘して、その企業の要望事項を聞きだし、公社に投げること。その情報をもとに東北3県の公的機関が、その企業の要望事項に対応可能な地元企業を発掘し、商談会でマッチングを行うのだ。

 この事業の当初の発注側企業の用件は、金属加工や設備等の製造業。しかし、私のネットワークはもっぱら食品会社。実はお呼びではないのだ。だが、今回公社の”東北の地元優良産品を掘り起こしてみよう。被災の多くは海岸線に立地する水産加工会社だ”という粋な計らいで実現した。

 今年の第1回目の商談会は、宮城県仙台市。この商談会の発注側企業の募集締め切りは、7月6日と1か月しかない。今回、いろいろなネットワークを駆使して事業の紹介をしたのが、8社。そのうち6社が食品関係だ。しかし、結局応募していただいた食品会社は1社のみ。残りの5社ははっきりお断りされたのが3社、2社は反応がない。そして、今回私の知人が勤務されている大手文具メーカーが2部門で参加いただいた。しかし、残念ながら大手文具メーカーの1部門が辞退され、結局お連れしたのは2社。

ということで、仙台までやってきました。

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 全体では受注側企業が72社、発注側企業(被災地企業)が155社集まって、コラボレーション商談会が行われた。

 商談会の会場は、仙台市の江陽グランドホテル。伝統あるホテルだそうだ。ここに約80の商談席が設けられ、それぞれの企業が商談を行った。

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私がお連れした企業は、それぞれ被災地企業8社と商談いただいた。当初、食品は初の試みだったので集まるか心配だったが、集まっていただくことができ、商談が実現した。

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 商談はこのように、発注企業ごとに商談席が設けられ、そこに被災地の企業が順々に来られて商談を行ったのだ。

お互い、要望と能力がマッチするかどうかは、実際に商談してみないとわからない。だが、少しでも多くの企業が新たなビジネスチャンスをつかんでほしいと思う。

 次は12月の岩手県、そして3月の福島県と続く。より良い機会が実現できるよう、私としてもお手伝いしていきたい。