スカイツリー周辺消費者動向調査
今年の2月に引き続き、スカイツリー周辺の商店街においての消費者買い物動向調査に参画した。
以前はまだ東京ソラマチが開業前だったが、今回は開業後の動向調査だ。しかも、墨田区民にほぼ限定しての調査。当たり前といえば当たり前なのだ。なぜかといえば、一番影響を受けているのは、足元の商店街だからだ。
一応年齢性別まんべんなく聞くのだが、実際に日々の買い物をされている方は、ほとんどの場合主婦。おっさんにインタビューしても、おくさんが買われてるのでわからないのが当たり前だ。また、若い20~30代の方はもともと商店街を利用していない。というより、仕事帰りの買い物は商店街よりスーパーになるのも当然だ。
と言いつつ、調査が始まった。
私の担当は、業平、押上地区というまさにお膝元。ここで合計7人がかわるがわる街頭アンケートを行う。多い日は5名、少ない日は3名で行い、のべ20日間の調査を行った。土日の日中、平日の午後、平日の夜と調査時間もまちまち。
やはり、年配のベテラン主婦の方々も、商店街を利用する機会は少ない。ほとんどの場合大型スーパーに行ってしまうのだ。なぜって、やはり便利で一回で買い物が住んでしまうから。
中にはこんな意見もあった。ある商店街のあるお店で買い物をしようと自転車を止めると、店主から”そんなところに自転車を止めるんじゃねぇ!どうせ一つか二つしか買わないんだろう?そんなの客じゃない!”と怒鳴られるそうだ。自然と商店街から足が遠のく。駐輪場が備わった大型スーパーに行くのは当たり前だ。
また、30代くらいの主婦の方にとって、商店街は意外と敷居が高いらしい。なじみがないので入りずらいという。しかも、雰囲気も暗くてなじめないという声も聞く。
しかし、以前から商店街の近くに住んでいる方にとっては、昔からのなじみがあって信用できるらしい。いろいろと相談できるのもいいという。更には、このお店のこの商品は美味しいとか品物がいいという評判が聞こえてくることもあるという。
まだまだ可能性を秘めているのが商店街なのだ。しかし、おそらく最大の問題は高齢化と後継者不足、若者が集まらないという実態ではないか?
もっと若者が事業を承継し、元気のいい店への進化が進むと自然と周辺住民も集まり、活気も出て来ると思う。それが回り始めると、どんどん良くなってきて、東京ソラマチや大型商業施設との共存も可能になるはずなのだ。
今回の調査を通じてそんな提案ができ、さらには実現につながるといいと思う。