廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

貿易ゲーム

知人に誘われて、千代田区主催の貿易ゲームに参加した。
国際ビジネスコンサルタントとしては、これは参加せねばなるまい!
 
会場に着くと、やたら若い方が目立つ。聞くと、千代田区が主催する高校生、大学生のカンボジア訪問団の事前研修の一環として組まれたイベントらしい。
参加者は、高校生が15人くらい、大学生が20人くらい、社会人が5人くらいで、総勢40人ほどの参加者がいたが、社会人が圧倒的に少ない。
 
その後、高校生、大学生、社会人がまんべんなく広がるように、席替え。私の班は高校生2名、大学生2名と私の5名。ちょっと違和感・・・。
 
貿易ゲームとは、今回は全部で6班に分かれたが、それぞれが国。そして、それぞれに資源が配られ、ゲームがスタート。資源とは、鉛筆、鉛筆削り、ものさし、コンパス、はさみ、A4の紙、クリップ。クリップはお金で、大きなクリップは1000ドル、小さいクリップは100ドル。訳の分からないシール。
 
ところが、それぞれの国によって、持っている物が全然違う(のちに気が付いたのだが・・・)。それぞれの国には、大統領、外務大臣、産業大臣、情報大臣、国民がいて、それぞれの役割で動くのだ。
 
我々の国に与えられたのは、折れた鉛筆1本、紙が一枚、100ドルクリップが2個、ちっちゃい金色のシールが1枚。。与えられた課題は、大きさがそれぞれ決められている正三角形、長方形、円、半円をそれぞれ作って、マーケットで売ってお金を稼ぐというもの。我々には当然、大きさも図れず、線も引けず、紙も切れず、何もできない。周りを見ると、結構いろいろなものを持っていて、作業がサクサク進んでいる。
 
早速情報大臣と外務大臣を各国に派遣して、様子を見てきてもらった。そして、余っている国からものを借りてくるように指示。しかし、モノが余っていても、どの国も貸してくれない。ひどい国は、鉛筆1本を1000ドルで買え!という。なんと傲慢な!
 
何もできずにいると、国際銀行とやらが来て、お金を貸してやるという。しかし、金利は10分で10%。サラ金より始末が悪い。仕方なく借りて、鉛筆とものさし、はさみを探して奔走する。そうしてる間に、NGOが来て、色紙で何ができるか?と聞く。すかさず”鶴がおれる!で、色紙3枚をもらって、鶴を折ることに。それを買い取ってもらい700ドルゲット。それでも借金は返せず・・・。
 
結局、終了時借金は1200ドルに膨れ上がり、儲けたお金も持って行かれた。残ったのは600ドル。
 
他の国を見ると、最初からお金や資源が潤沢にあったり、お金はあまりなくても資源がいっぱいあったり・・・。実は我が国がダントツの貧民国だったのだ。その国に対して、他国は資源を高い金で吹っかけてきた!ひどい・・・。
結果もダントツの最下位。ただ、高校生も大学生もあちこちに飛んで行って、交渉して工夫して、わずかでもお金を増やすことができたのは、素晴らしいこと。しかも、みんなよく働いた。ほんの1時間ほどのゲームだったが、会話も弾み、和気あいあいとなった。結論、モノがないと工夫が生まれる!
 
世界の縮図があったのは、改めて感心したし、高校生や大学生は新たな発見が大いにあったようだ。
これは面白く、勉強になるゲームだ。参加して満足!