奄美大島での支援
奄美大島では、2軒の事業所さんを午前と午後に分けて、それぞれヒアリングを行った。
まずは午前中、養鶏農家をしながら新たなビジネスとしてスイーツショップを経営している事業所さんだ。
いろいろと試行錯誤をしながら、養鶏ビジネスとスイーツ店を営んでいる。今回は主にスイーツ店の相談である。
売上は当初考えていたより少なく、行き詰まりも感じているという。しかし、何とか収支がトントンのところまで来おり、今後利益の創出が期待できるという。
店内を拝見すると、いろいろなスイーツが並べれらており、どれを見てもいかにも誠実に作られており、旨く陳列もされている。おいしそうだし、清潔なお店づくりをしている。基本的な部分は問題ないと思われる。
なので、アドバイスとしては、売上が手詰まりという話を聞き、まだまだ売上を伸ばせる要素があるところを中心に支援を行った。私から見るとまだまだ売上の伸びは期待できそうだ。ほんの少しの工夫、努力、気づきでおそらく1.5倍は伸ばせると思う。それほどポテンシャルを秘めているのだ。
アドバイスはほんの気づきを与える程度だが、それらを参考にまだまだ頑張ってほしいと思う。
午後の事業者は、トロピカルフルーツ農家をやりながらジェラート店を営んでいる。お店はすごく清潔感があり、お客さんも次から次と入れ替わり立ち代わり入ってくる。聞けば、代表は全く畑違いの業界勤務経験があるが、Uターンで戻ってくる際に、慶応大学のMBAコースで経営ノウハウやマーケティングをしっかり半年間学んできたとのこと。さすがにいろいろなことがわかっているので、私からのアドバイスはそれほど必要なさそうだ。
事業としては、まだまだ利益を創出できていないようだが、今後期待できそうである。また、農業については今のところは木も若く、収穫も少ないそうだが、今後収穫量が増えることは間違いない。そうすると、フルーツの販売も売上・利益が創出できることとなり、ジェラート店と共に事業として成長できると思われる。
売上を伸ばすためのほんの少しのアドバイスと今後の事業の留意点等を話しておいた。きっと今後はより期待できる事業に成長するはずである。
2事業者とも、良く自分たちの事業を理解しているので、私は気づきを与えることで充分と判断した。答えは彼らの中にあるので、それを引き出すだけで充分である。是非、今後も成長してほしいものである。