廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

台湾進出企業支援 その3 仕切り直し

当初日本サイドは2名の日本人が台湾進出を模索していたが、先の現地視察で1名が完全にやる気を失ってしまった。言葉の問題なのだ。当初やる気満々だったが、現地視察の結果、言葉の問題に気づき(そんなのは当初から分けっていたはずだが、初めて実感したのだろう)、台湾進出ビジネスから降りてしまった。

そして、とある理由で私の支援も4か月ほど止まってしまったのだ。一人になった社長はどうしようもなく、そのまま頓挫。

どうにか空白の4か月間を経て、ようやく私も再参画することとなり、仕切り直しでリスタートとなった。

具体的なビジネスプランに話が進むと、その1でも記したように、いろいろな意見対立が発生した。

基本、経営者の夢をかなえたい。思い描いている夢を実現させたい。という思いは強いので、意見は言い、リスクも説明し、提案もするが、最終的には経営者の意思決定である。まずはその様に進め、2回目の台湾同行となるのである。

その少し前に、経営者のビジネスパートナーが新たにミッションに加わることとなり、再び2名体制で進むこととなった。これは心強かった。

そうして、2回目の台湾出張に同行することとなる。今回のアポイントは、訪問先は提案するが、基本アポイントと訪問目的等は企業側に全てやってもらうようにした。台湾進出が現実的となってきたので、本人自ら動くことをしないと、人任せでは進出後に何もできなくなってしまうリスクを避けるためである。

今回は自ら開拓した新たな日系コンサル会社2社を含め、合計3社のコンサル会社を訪問することとした。更には日本人工商会にもアポイントを入れた。私が強く推した邦銀の現地支店は、経営者の意向で保留となった。

現地訪問では、いよいよ企業登記も含めての具体的なビジネスモデルの実現可能性やそのためのアレンジ支援等々のヒアリングとなった。

各社ともそれぞれ特徴があるので様々であるが、各訪問先でいただく意見は、やはりFC展開の方法についてである。

直営店の是非、共通ロゴや屋号、店舗デザイン、商標、立地等々、ヒアリングが進むにつれて、やはり私の言う内容にだんだん近づいてくる。最終的には、私が説明、進言した通りの内容でのビジネスモデルになりそうである。しかし、ここに来るまでも経営者は、真剣に自らのビジネスモデルについて検討し、試行錯誤を繰り返してきたはずであり、素晴らしい発想や信念を持っている。私との違いは、ほんのわずか、私が海外ビジネスに経験とノウハウを持っていただけのことである。

私がいつも思っており、心がけていることは、結局は”答えは企業経営者の中にある。私はそれを引き出し、気づきを与えるだけである”ということだ。

商標については、どこまで押さえるかの意見はまだ対立したままだが、これもいずれ近いうちには解決しなけばならないことである。

基本的には、あと1か月で私の手から離れる予定ではあるが、是非それまでに道筋はつけたいと思う。