廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

中国進出企業支援の現地視察

この企業は、1年+α、中国進出支援をしている。進出形態や様々な問題もあり、実務としてはなかなか進まないが、ヒントを探りに2015年12月に北京と天津に出かけた。

北京空港に到着して、まず困ったのが、両替レートが悪い!以前は日本円1万円を出すと700元以上もらえたこともあったが(2007年頃?)、今回は500元を下回っていたのだ!1万円で200元の差はでかい。200元あるといろいろなことが出来る!

市内にはタクシーで行くこととし、空港でタクシーに乗り込むと、ホテルの場所をタクシーの運ちゃんが知らないというのだ。道路の名前は幸福路という非常にいい名前で、天譚公園の近くなので、誰でも知ってると思ったのに・・・。お恥ずかしながら私の中国語が鈍ったのか?と思い、住所を見せても”知らない”という。

タクシーを変えてさらに運ちゃんに聞くと、それでも知らないという。もう仕方がない、天譚公園の近くまで行ってくれ”ということで乗り込む。

市内に入り、進むと、行く方向は合っている。”運ちゃんが電話を貸せ”というが、こちとら日本の携帯しか持ってない(海外でも使えるのだが(^^;))ので、”持ってない”というと、しぶしぶ自分のスマホで仲間に聞いていた。ホテルの電話番号は控えてあったので、それを伝えると自分でホテルに直接電話して聞いていた。私も初めてのホテルなので場所がはっきりわからなかったが、着くとホテルは道路から少し奥まっていて、道路からだとよく見えない。なるほど、ホテル自体を知ってないと難しいかもしれない。しかし、幸福路ぐらいわかるだろ!と思い、行ってみると幸福大街であった。”大”くらい無くてもわかってよっ”。

翌日は、中国版新幹線に乗って、天津に行く。なので、前日にホテルの人に切符売り場を聞いて、買っておいた。以前は駅に行くとすぐ切符がかえたが、最近は乗る人が多くて当日だとなかなか乗りたい時刻に買えないらしいのだ。しかも、今では外国人はパスポートがないと切符を売ってもらえない。切符にはパスポートナンバーの一部と名前が打たれる。今回お連れした企業経営者は、中国新幹線は初乗車だ。

朝、北京南駅まではタクシーで向かい、そこから乗車だ。北京南駅は北京オリンピックの際に新たに建てられた近代的な駅だ。

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乗った新幹線は、日本のはやて型でなく、欧州新幹線のコピー版だった。これに乗車し、専用軌道を300kmで天津まで走る。わずか40分ほどで天津に着く。

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車内の造りままあまあで、社内販売もある!ただ、300kmも出して、本当に大丈夫かいな?もっとゆっくりでもいいのに。耐久性が心配で、いつ分解するか心配なのだ。だが、実際は音も静かで振動もほとんどなく、快適な社内である。

天津では市場調査と材料調査だ。材料はどのレベルの材料が揃うのかが課題であり、今回は実際に卸売会社を訪問し、サンプルを入手しようというもの。探しているのは、食材だ。住所を頼りにタクシーでおよその場所まで連れて行ってもらい、そこから足で探すことにした。探しても探しても見つからず、諦めかけた頃に見つけたのがその会社の看板。そうこのようだが、完全に閉まっている。反対側に回ってみようということになり、行くとようやく見つけた!

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聞くと、サンプルは買えるという。さっそく物色し、必要なサンプルを購入することとした。これが今回の一番の成果だ。食材はなかなか一般のスーパーでは入手できないのだ。しかも、進出希望先は少し地方なので、そこで探すのは至難の業。そこで今回は首都圏での調査となった。探すことが出来、本当に良かった。あとは、まずは日本に持って帰り、試作を繰り返すこととなる。経営者に伝えたのは、同じ原材料でも水が違えば出来栄えも違うということ。本当は中国の水で試作することが望ましいのだ。

これで少しは事業計画が進むことだろう。そして次は、いよいよ本格的な展開プランの実現である・・・。