廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

群馬県からの創業者育成支援の依頼

11月に実施した群馬県庁主催の海外進出セミナーをきっかけに、創業者育成支援の専門家派遣の依頼が来た。

群馬県で創業を考えている個人の創業プランの発表会に向けての支援だ。いくつかの個人、団体が群馬県での創業を考え、それを県が支援するというもので、まずは8月にエントリーした方々のプレゼンがあり、その中で優秀なプランを8社ほど選び、再びプランをブラッシュアップし、2月に発表会を行うというもの。そこには各発表者が予備隊事業者をリクエストもできるので、そこでうまくプレゼンが出来ればそこから仕事のオファーが得られるチャンスもあるという、創業者にとってはいいきっかけとなる素晴らしい企画である。

私が担当することとなった個人は、台湾人で日本に帰化した方である。日本での経験と台湾での経験を活かして、群馬県と台湾のビジネスの橋渡しがしたいという企画である。志自体悪くはないのだが、台湾人の独特の世界があり、日本人は理解に苦しむ内容である。

群馬県内の企業と台湾の企業をマッチングさせ、その後は全世界にネットワークを広げて、事業のプランニングから進出支援、その後の経営コンサルまでワンストップで支援するというもの。しかし、群馬県企業のネットワーク、台湾企業のネットワーク、その他各国のネットワークはほぼゼロである。なにができるかというと、せいぜいチラシのデザインと台湾語、中国語、英語、日本語である。自分でできないものは、外部の人材を探してきてやらせればいい、私は何でもできるのだ!と言い張る。

何でもできる=何もできない→すべて他人頼りで出来もしないことをできると言い張る。これではだれも振り向かないことを伝えても、のれんに腕押し状態。話がかみ合わない。

1月中にいいプランに仕上げて、2月はいいプレゼンをしてもらいたいし、現有の納涼区と経験をうまく組み合わせると、相当程度の支援ができるのに、それでは満足せず、全て自分で取り込み、全世界にネットワークを広げるのだ!という。もったいない話である。素晴らしい経験、ノウハウ、強みを組み合わせたビジネスプランを具体的に提案し勧めるが、納得しない。良い物を持っているので、何とかいい方向に導き、ビジネスを成功させたいと思っているが、果たしてどうか・・・。あと1か月だ。