廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

宝島ミライ会議 6次産業化講習会

主催者は元鹿児島県庁の職員で、農業のスペシャリストだ。この方が鹿児島県の各諸島の農業支援と販売支援を行っている。

その方が企画したのが、宝島ミライ会議だ。宝島の資源をどう活用して事業化し、生活の向上、雇用の確保、経済の活性化を支援しているのだ。

その一環として、今回6次産業化の講演を行った。この講演は、ボランティアでの参加である。

6次産業化とはどのようなことか。

1次産業である農林水産業、2次産業である加工業、3次産業である販売を融合させることであり、1×2×3=6 で、6次産業化なのだ。

基本は農林水産業者が2次、3次まで一貫して行い、付加価値を高めて所得の向上と雇用の創出に結び付けることである。

今回の講義では、6次産業化とはなんなのかを説明するとともに、付加価値について講義し、納得性を高めてもらった。

今回、私は6次産業化中央サポートセンター プランナーとしての参画だ。

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他にも、鹿児島から1名、東北のある大学から2名が参加された。

参加者は、島内のIターン事業者や島民の方々、そして学生ボランティアも参加してくれた。島民及び学生にはなかなか付加価値ということが理解できないのではないかと思い、丁寧に講義を行った。

これについては、手前味噌であるが大学準教授の方より、”勉強になりました”とのお墨付きをいただき、喜んでしまった次第である。

一つでも二つでも、講義内容をお土産として持って帰ってほしいと思う。

 

 

鹿児島県宝島 奄美大島で事業化支援

鹿児島県は南北に非常に長く、与論島までが鹿児島県だ。今回その諸島のなかでも、宝島と奄美大島での仕事に恵まれて、9月5日より9日まで訪問してきた。

まずは宝島での業務である。宝島とはこんな島。

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宝島というと、奄美大島から船で3時間北西に進んだところにある、人口100名余りの島である。そこで、本土からの移住者がいろいろな事業を行っているのだ。

今回はその中でも、もう4年前に移住した島らっきょう農家兼トビウオ漁師、同じく4年前に移住したバナナ加工品、トビウオ加工品事業者、今年2月に移住したばかりの島らっきょう、バナナ農家の3名の面談を行うこととなった。

 

まずは島に到着後、代表的な農園の視察だ。しかしこの日は朝から雨が降り、時々スコールかと思われるほどの雨に見舞われながらの視察となった。

最初に行ったのは、レイシ、龍眼、アボカド等を試験的に栽培している農園だ。

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まだまだスタートしたばかりで、木も小さく実もならないが、今後に期待したい試験農園である。

次に向かったのは、バナナ農園。バナナ農園は山の斜面を切り開いたところにある。聞くと、風に弱くてすぐ実が落ちたり木が倒れたりするので、風通しのいいところはダメなのだそうだ。

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育てているのは、一般のバナナとは少し違い、木はそれほど高くならず、実も小さいいわゆるモンキーバナナのようなバナナである。

なっているバナナは、こんな感じだ。

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ある程度まで育つと袋を掛けるそうだ。

そして次に向かったのは、島らっきょう。

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この宝島のらっきょうは、このような砂丘地で栽培するのが特長で、他の島でもらっきょうを栽培しているが、このらっきょうは付加価値が高く、高値で取引されるという。

それ以外にもいくつか農園を回ったが、雨がひどくてとても写真を取れなかった。

最後に回ったのが、ドラゴンフルーツを試験栽培している農園だ。

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農園だけでなく、バナナの繊維を使った紙や糸の生産を行い、それを使った民芸品の生産・販売も試験的に進めている。

そこに、本土より大学生がボランティアに来ていた。だいたい10日間くらい島で生活しながらボランティアを行い、社会勉強をしているのだ。これは煮た繊維をたたいてつぶしたのち、不純物を取り除いているところ。

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こういう学生が将来、この島にIターンで移住してくれるといいな。

そして、こちらがトビウオの加工場。

漁獲したトビウオをここで3枚におろして真空パックするのだそうだ。まだまだ小規模の設備であるが、ここで加工して試験出荷している。

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そしてこれがアルコールによる急速冷凍の設備だ。

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まだまだ試験操業であるが、将来に期待を持って事業にあたっている様子がわかる。

トビウオ屋久島が有名だそうだが、それ以外では宝島でしか取れないらしい。理由は黒潮に乗って北上するが、黒潮が近海に流れているのは宝島と屋久島だけなのだそうだ。3枚におろして出荷すると付加価値が上がるとのことだ。

それらを視察したのち、午後は6次産業化の講習会に講師として参加した。

 

ベトナム出張で大活躍したアイテム

今回のベトナム出張で大活躍したアイテムがある。

中国在住時代に使っていた携帯電話とひと世代前のモバイルWifi

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右が中国で買った携帯電話。正確には覚えていないが、2007年頃に400元で買ったもの。当時400元といえば、当時6000円ほどだったと思う。電話とショートメールができるが、表示できるのは英語と中国語。中国時代は中国語で使っていたが、今回は英語で使用。

そして、左がポケットWifi。これを使ってほぼ2年がたったころ、新たな機種が出て、そちらに切り替えたため、そのまま放置しておいたのだが、この機種はSIMフリーなのだ。これは使えるかも?と思い、今回持参した。

ホーチミン、タンソンニャット空港到着後、まずは両替し、その次に向かったのは、空港内にある電話ショップ。ここで、通話とインターネットに使えるものを購入した。どのくらい使えるのか知らないが、290,000ドン、約1450円程度だ。勧められたのは確か500,000ドン、約2500円のものだったが、1週間の出張だし、切れたらチャージすればいいと思い、まずはこの290000ドンのものにしてみた。

早速まずは電話に装着し、電話してみる。OKだ。そしてタクシーに乗り込み、電話から外して、モバイルWifiにさしてみた。つながった!持参したnexus7もちゃんとつながるではないか。その後PCでも試したが、つながってこれは便利だ。

さすがに携帯にさしたりポケットWifiにさしたり、めんどくさいが、つながらないよりはずっといい。

この出張でいろんなところで役に立ったのは言うまでもない。このSIMカード、結構郊外でもつながった。

次回の出張もなからず持参しよう。ただ、課金しないともうそろそろお金が切れるんじゃないかな・・・。

 

ベトナムでのあるミッション ローカル食堂調査

6月30日~7月7日まで1週間、ベトナム南部、ホーチミンシティ郊外に出張した。目的は、飲食店の出店支援だ。その一環として、ローカル食堂調査を行った。昼食時にローカル食堂を数軒食べ歩き、嗜好や調理方法の調査だ。

まずはワーカーたちが食べる昼食。価格は17000ドン、日本円にすると約85円程度と、ワーカーの食事としては一般的。食す食堂は当然ローカル店。

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手前のワゴンでおかずを選ぶと、席まで運んでくれるのだ。適当に食べられそうなおかずを選び、席に着くとすぐご飯とスープと共に運ばれてくる。

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ご飯は長粒米でパサパサだが、食べられないレベルではない。ほんのり暖かい。おかずは肉料理、魚料理をいくつか選ぶ。紫色のスープは、たぶんタロイモスープか?

山盛りの生野菜は、ハーブの1種で、必ずついてくる。味はパクチーと同じだ。生野菜なので不安が残るが、少しだけ食してみる。

おかずは結構イケる味付けで、日本人にも合う味付けだ。ご飯も進む。次のお店も行くつもりだったのだが、ご飯を2/3ほど食べてしまった。

そして次は道路を挟んだ向かいのお店にいく。ここでも17000ドン。同じようにおかずを選ぶとご飯とスープが運ばれてくる。

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試食するのはいいのだが、暑くてたまらない。ベトナム人は比較的涼しい顔をしているが、我々にとっては暑くて暑くて、食事どころではない。

といいつつ、このお店でも結構食してしまった。

衛生的にはとても日本人には耐えられないレベルだが、一応火が通っているし、一緒に出されるハーブの葉っぱも食べたので、おそらく大きな問題は起きないだろう。

 

日は変わって、今度は支援先の社長の知り合いの親戚のお店を紹介され、早朝からの仕込から見せてもらう。

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このお店はホーチミンからサイゴン川を渡ったローカルな場所にある。道路沿いにあるが、周りにはほとんど何もないのだ。

ここで8時頃から仕込みを見せてもらう。行くと野菜を洗っていたが、にらのような野菜を丁寧にそろえて一つひとつ注意しながら洗い、余分なものを取っていく。すごく丁寧な仕事だ。肉や魚も済みを使って長時間煮込んでいく。汁がなくなるほど煮込んでいくのだ。時間をかけて作っている。

みると、どれも結構おいしそうである。ここの価格は、こんな郊外の何もないところでも、25000ドン、日本円にすると125円と、前に行ったお店の1.5倍ほどする。聞くとワーカーでは食べられない価格だという。

お昼近くになり、我々もいただくが、結構うまい。味付けも丁度いい。

そのうちお客が来だしたが、みんなこぎれいな感じだ。びっくりしたのは、マツダのCX-5に乗った客が来た。これほどの車を持てる客も来るほどのハイレベルなお店なのだ。そしてその後、7~8人のいかにも公安職の方がバタバタと来て、奥のテラス席に陣取っていた。

ここでも様々な職のレベルに合わせたビジネスが成り立っている。さて、我々が目指す客層とメニューをいかに開発するか。これからの課題であるが、早々に解決しなければならない急を要する課題だ。

良い視察になったと思う。

認定支援機関向け海外展開支援研修 セミナー講師

今年から始まったある公的機関の国際化支援/海外販路開拓支援アドバイザーとしての初めての仕事をいただいた。東北のある機関から講師として呼んでいただいたのだ。

今年行行われる中小企業の海外展開を支援する認定支援機関向けセミナーの導入編である。メンバーを見ると、そうそうたる方が今期のセミナーの概要説明に来られており、私の役目は、中小企業海外展開支援事例について、1時間の枠をいただいた。

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内容としては、いきなり事例紹介をするよりも、まずはどのような流れで支援を行えばよいか、また中小企業の支援をする際の注意すべき事柄等を説明し、その後事例を紹介することとした。主催者側の了解もいただき、万全の準備で臨んだ。

実は同じ6月に丁度同じようなテーマでの講演の依頼があり、予行演習が出来ていたのだ。内容は若干違うが、結構応用はできる。

出席者としては、全員認定支援期間でそれぞれ海外支援を経験あるいは今後行う希望を持たれている方々であり、しっかりしたお話をしなければならない。

それぞれ各位ともしっかりした、しかも短い時間の中で盛り沢山のお話をされており、素晴らしい内容ばかりである。そして、いよいよ私の番が来た。

資料はスライドを用いて、用意した順番で話を進める。ちょっと時間の読み違いがあり、前半が少し長くなりすぎた。そのため、支援事例は駆け足の紹介となってしまったが、参加者各位のお顔を拝見すると、全員真剣な面持ちでご聴講いただき、関心の高さを改めて思い知らされた。

聞くところによると、東北ではまだまだ海外展開を考えている企業は少ないというが、今後拡大が予想される。そんな中、お手伝いが出来たのは、大変うれしい事である。少しでも参加者各位のお役にたてれば幸いである。

 

 

ホーチミン出張2回目でバス乗車

2015年1月に、12月に引き続き2回目のホーチミン訪問となった。今回は一人で行き、クライアントとはホテルで待ち合わせだ。

タンソンニャット空港というホーチミンの空港に着いたあと、さて、どうやってホテルまで行こう?前回はクライアントといっしょだったこともあり、空港でタクシーをチャーターしたが、今回は一人だ。

空港を出てタクシーでも拾うかと思い、歩いていると、やたらしつこいオッサンが”ヴィナサンタクシー”と言ってカードを見せてくる。ヴィナサンタクシーというと、ホーチミンでは一番信頼性の高いタクシー会社だ。だが、このオッサン、超あやしい。絶対ヴィナサンタクシーを名乗っているが、もぐりだ。

そう思って歩いていると、少し離れたところにバスが止まっている。152と書いてある。これはガイドブックに載っていたベンタイン市場に行くバスだ。乗っちゃえ!と思い、バスで行くことにした。

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ベンタイン市場までひとり5000ドン、大きな荷物を持っていると+5000ドンらしいが、私が持っていたのは手提げかばんが1つと機内持ち込みサイズのキャリーバック1つ。何も言われず、5000ドンで乗った。5000ドンとは、なんと約50円(2015年1月現在)。しかし、この50円、空港リムジンバスだと思いきや、ただの路線バス。

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途中、多くの停留所へ止まり、その都度人の乗り降りがあるのだ。しかも、蚊が1匹、私の周りをしつこく飛んでいる。追い払ってもすぐやってくるのだ。これに刺されて伝染病でも発病したら大変なことになる。

そう言いながら、終点のベンタイン市場に40分ほどで到着した。あとでベトナム人にそのことを話すと、かなり驚かれた。どうやら外国人が乗る乗り物ではないらしい。

ベンタイン市場からホテルまでは徒歩15分ほどで行けるはずだ。まずは大きなロータリーを抜けていくが、これがなかなか渡れない。

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バイクが次から次へ走ってくるのだ。写真では分かりずらいが、本当にすごい数のバイクがガンガン走ってくるのだ。

ここは、中国で鍛えた道路の渡り方でクリアする(笑)。そうして、何とかホテルにたどり着いたときには、なんか汗だく・・・。

ちょっとこれはやはり荷物を持って乗る乗り物ではないな・・・。

 

ベトナム ホーチミン日系外食産業事情

ある飲食業のベトナム進出の支援をすることとなり、ベトナムを訪れた。昨年2014年12月のことだ。半年ほどたってしまったが・・・。

ホーチミンにはプノンペンからの移動だ。その前4日間、プノンペンでのF/Sを行い、その足でホーチミンに来た。

空港到着後は、空港のタクシー手配所でタクシーを頼む。ホーチミンは私は初めて、支援企業の方は以前も来たことがあるようだがまだまだ不案内のようなので、タクシー手配所で手配することとした。何せ、もぐりの白タクが多いという噂だからだ。

F/Sでは、事前にアポイントを入れていた日本の公的機関事務所や支援企業のつながりでの工業団地への日系企業を誘致している企業との面談が入っている。それ以外の時間は、もっぱら市場調査だ。

ホテルは日本人が多く集まるエリアにあるBlue Diamond Signatuer Hotelだ。1泊朝食付きで6000円以内で泊まれるが、悪くなく立地もいい。結果、以後ここばかり泊まっているのだ。

ホテルを出るとすぐに日系料理店が立ち並ぶエリアだ。

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ここは路地になっていて、小さい店が所狭しと並んでいる。

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たこ焼き屋さんもある!

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こんな小売店もある。ここには日本からの輸入品がいっぱいだ。

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ここもそう。この2店舗は、日本の駐在員にはありがたいお店のハズだ。

失敬して店内を撮ると、こんなに品ぞろえは豊富だ。

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真新しい建物のヴィンコムセンターというショッピングセンター内にもいろいろなお店が入っているが、ここは以前面談したことがある、あるベトナムの企業が運営している日本料理店がある。”幸 北海道”という少し高級な日本料理店だ。行ってみると、満席で30分待ちだった。丁度お昼時ということもあるが、大盛況ぶりだ。

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店内はというと、この通り満席。

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食してみるが、結構イケてる。どれもなかなかの味だ。

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これら以外にも結構いろいろと試食してみたが、大満足だ。

まだ今後も企業の設立に向けて調査が必要だが、手ごたえはあった。