廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

公的機関の企業支援事業 発受注

ある公的機関にアドバイザーとして登録して早2年。全く仕事の依頼がなかったが、2015年7月に初めて依頼が来た。ある日雑メーカーの営業支援だ。

この日雑メーカーは、各種洗剤を生産、販売しているが、売上のほとんどが通販であり、一般の流通ルートが全く育っておらず、そこを支援することとなった。

初回訪問時、こちらはマーケティングや販路開拓支援は得意分野であるが、造詣が深いのは食品。日雑はあまり経験がない。しかし、経営トップは食品も日雑もベースは同じ、ぜひお願いしたいとのことで、一般流通ルートでの営業強化を請け負った。

予定としては、全10回、半年間で一般流通ルートの営業強化を図るというもの。目標をまずは3億円とし、達成できる仕組みを構築、提案するというものだ。

実質は8月下旬からのスタートとなった。現在12月の時点で4か月たったが、未だ支援回数は4回と少し遅れている。というのも、この会社繁忙期に入っており、11月~12月はほとんど時間が取れないという。

この4回の中では、まずは営業部門SWOT分析を行うべくツールの紹介や分析方法等を伝授してきた。そしていよいよ自社の分析を行う時点で繁忙期になり、止まっている。もう一つは、やはり3億円の事業計画をしっかり構築することを勧める。販売予算、販路開拓チャネル、主担当、サブ担当、投入する商品、アプローチ手法等を構築する必要があることを説明する。そのためのツールも用意した。

年明け、2016年1月より残りの6回の支援の中で、これを完成させる予定である。

納得できる計画とそれを実務に落とし込むところまで持っていきたく思っている。

香港食品販路開拓セミナー講師

関東某所にある貿易協会より、香港での食品セミナーのオファーが来た。或る知り合いを通じてのオファーだ。

私は実は、台湾、中国、シンガポール、タイ、ベトナムであればかかわった経験を有するが、香港は以外にもあまりないのである。企業支援でフィージビリティスタディの経験はあるが、実際に香港市場に係ったのは、会社員時代に間接貿易で販路開拓をした程度。しかも、主催はジェトロジェトロの香港アドバイザーと私の2名で香港市場についてセミナーを行うのだ。

香港の食品市場については、ジェトロアドバイザーが香港からくるとのことなので、そちらにお任せし、私としては、販路開拓の手法をメインにセミナーを企画した。

企画内容は通り、今回はそのようなテーマでのお話をさせていただくことで了解を得ての登壇だ。そして9月半ばに登壇の日を迎えた。

当日は30名ほどの受講者が来ており、その中でのセミナーとなった。まずはジェトロの方が香港食品市場について、1時間半の講演を行い、その後、私が1時間の枠で販路開拓手法をお話しさせていただいた。

セミナーの内容は、香港経済とその周辺諸国との比較、自社分析による戦略立案手法、F/S手法、マーケティング戦略手法、販路開拓の留意点という内容である。

アンケート結果が後日送られてきたが、役に立った、まあ役に立ったという評価であったが、やはり大変参考になったのはジェトロ香港のアドバイザーの現地での食品事情の講演であったようだ。

こればかりは仕方がないような気がする。しかし、企業として一番困るのは販路開拓手法とその留意点なんだけどね(言い訳・・・)。

 

 

セミナー講師のオファー

知人を通じてオファーが来た。内容は

1回目:アジアの市場状況について

2回目:海外取引のリスクと準備

3回目:海外進出とF/S

1回目の担当は既に決まっており、2回目、3回目のオファーだ。結局私の担当は2回目の海外取引のリスクと準備となった。1回の時間は3時間だ。

早速企画書及びセミナー資料の作成に取り掛かった。内容としては、SWOT分析による自社分析と戦略の立案、マーケティング戦略立案手法、貿易の流れと注意事項の3部構成だ。これも主催者側のOKが出て、その内容でのセミナーとなった。

今回の企画は群馬県庁である。それをある受託機関が請負い、そこからの依頼だ。

今回は3時間ということで、SWOT分析についてはオリジナルの事例を作成し、それをわずかな時間であるが実際にSWOT分析をしてもらい、後で回答例を配布したうえで質疑応答を設け、理解を深めてもらった。貿易については、主に商談相手との交渉における外国人バイヤーの気質や注意点と代金回収リスクについて、話を進めた。

後にアンケート結果が送られてきたが、おおむね好評だったようで、特にSWOT分析の事例は良かったようである。また、各種戦略立案手法も改めて確認できたという声や貿易実務での注意点や代金回収についても好評を得た。

更には、講師の説明がわかりやすいとか声の大きさや説明のスピードがいいとか説明する用語が簡易でわかりやすいというお褒めのコメントもあった。

セミナーも無事終わったところで、2社から相談に乗ってほしい旨の話が来た。1社は台湾への直接投資、もう1社は韓国への輸出対応だ。

韓国は私自身ほとんど経験がないが、私の知人で韓国通のコンサルがいるので、ご紹介することとなり、台湾案件については私が対応することとした。

後日、台湾への進出を検討している企業にお伺いして、話を聞いてきた。この会社は半導体事業を行っており、私としては全く畑違いである。ただ、セミナーでも自己紹介をしており、それでもいいとのことで話が来た。

結果的には、今までも公的機関を使ってF/Sを進めており、いよいよ2016年には台湾への工場進出の実務を計画しているらしく、中国での工場立ち上げ経験もあり、台湾での駐在経験もあるので、是非支援をお願いしたいとのことであった。

ただ、今回の訪問では、台湾人の気質や交渉での注意点等アドバイスをさせてもらい、その後は検討するとのこととなる。私も伝えることが出来る情報は伝え、注意事項等も説明したので、ある程度は信頼していただけたようである。

2016年、またお願いする際は契約を考えます。ということで今回は終了。来季に繋がればよいが・・・。

 

群馬県からの創業者育成支援の依頼

11月に実施した群馬県庁主催の海外進出セミナーをきっかけに、創業者育成支援の専門家派遣の依頼が来た。

群馬県で創業を考えている個人の創業プランの発表会に向けての支援だ。いくつかの個人、団体が群馬県での創業を考え、それを県が支援するというもので、まずは8月にエントリーした方々のプレゼンがあり、その中で優秀なプランを8社ほど選び、再びプランをブラッシュアップし、2月に発表会を行うというもの。そこには各発表者が予備隊事業者をリクエストもできるので、そこでうまくプレゼンが出来ればそこから仕事のオファーが得られるチャンスもあるという、創業者にとってはいいきっかけとなる素晴らしい企画である。

私が担当することとなった個人は、台湾人で日本に帰化した方である。日本での経験と台湾での経験を活かして、群馬県と台湾のビジネスの橋渡しがしたいという企画である。志自体悪くはないのだが、台湾人の独特の世界があり、日本人は理解に苦しむ内容である。

群馬県内の企業と台湾の企業をマッチングさせ、その後は全世界にネットワークを広げて、事業のプランニングから進出支援、その後の経営コンサルまでワンストップで支援するというもの。しかし、群馬県企業のネットワーク、台湾企業のネットワーク、その他各国のネットワークはほぼゼロである。なにができるかというと、せいぜいチラシのデザインと台湾語、中国語、英語、日本語である。自分でできないものは、外部の人材を探してきてやらせればいい、私は何でもできるのだ!と言い張る。

何でもできる=何もできない→すべて他人頼りで出来もしないことをできると言い張る。これではだれも振り向かないことを伝えても、のれんに腕押し状態。話がかみ合わない。

1月中にいいプランに仕上げて、2月はいいプレゼンをしてもらいたいし、現有の納涼区と経験をうまく組み合わせると、相当程度の支援ができるのに、それでは満足せず、全て自分で取り込み、全世界にネットワークを広げるのだ!という。もったいない話である。素晴らしい経験、ノウハウ、強みを組み合わせたビジネスプランを具体的に提案し勧めるが、納得しない。良い物を持っているので、何とかいい方向に導き、ビジネスを成功させたいと思っているが、果たしてどうか・・・。あと1か月だ。

年末になってバタバタ・・・(^^:)

しばらくサボっており、全く更新していなかったが、やはり更新しておきたく思い、ようやく9月にさかのぼって書いている。

まだまだ記したいことがあるが、また年明けに時間があるときにでも進めたい。

とりあえず、本日はこの辺で。