廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

中国に行ってきましたPart3

成都での仕事を終え、翌日の早朝便で上海へ移動だ。

朝早く起きてホテルをチェックアウト、うまくホテルの前で捕まったタクシーで空港まで行く。早朝だというのに、すごい人がすでに空港に来ている。今日の便は中国国際航空だ。早々チェックインを済ませて安全検査を通ってサテライトへ行く。そうすると、搭乗口には乗る便の案内が出てない!中国ではよく直前に搭乗口が変更になったりすることがあるので、出発便の一覧で確認すると、やはり出てない。

 

係員に聞きに行くと”まだわからない”という。しばらく不安のまま待っていると、搭乗時間になってようやく案内が出た。予定通り搭乗が開始するらしい。実は今回の搭乗口は、駐機場までバス移動。目の前に飛行機がいればまだ安心できるのだが、それがバス移動だと見えないので余計不安になる。

 

無事上海浦東空港に到着する。浦東空港というと、上海の郊外にあるバカでかい空港だ。しかも拡張工事がされており、以前の倍の大きさになった。地下鉄や長距離列車も乗り入れしている。ちょっとワクワクする。以前は市内までの移動はタクシーかバス、もしくはリニアモーターカーだけだったが、地下鉄という選択肢が増えてのは大きい。地下鉄に乗ろうと思ったが、ここは以前よく乗っていたリニアモーターカーで龍陽路まで行くこととする。

 

上海のリニアモーターカーは営業速度431kmだ。30kmを約7分で結んでいるのだ。1区間のみだが、50元(約650円)するのだが、当日の航空券(搭乗券の半券でもOK)を提示すると40元(約550円)に割引になる。チケットはプラスティック製でリユースが可能な切符だ。磁石で浮くと書いてリニアモーターを表すのだ。

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改札を通ってホームに降りると、すでに列車が入っている。

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さすがリニアモーターカー、走り出す際には、一度”ふわっ”と車体全体が浮き上がるのだ。その後、するすると走り出す。みるみる速度が上がっていき、やがて時速300kmに達した。

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しかし、それ以上上がらない・・・。きっとあの中国版新幹線の大事故以来、最高速度を全列車300kmに抑えたのだが、その影響でリニアも300kmに抑えたのか?まあ、そんなに急ぐわけではないので問題ない。

 

龍陽路駅について、ここから地下鉄だ。上海の地下鉄は北京の一律2元(一部を除く)と違い、距離別運賃なのだ。自動券売機で切符を買うのだが、これがめんどくさい。なぜかって、タッチパネルの反応がイマイチ、慣れない客がいると、なかなか列が進まない。お札がぼろぼろで機械になかなか入らない等々。そうすると地下鉄駅の売店に交通カード(スイカと同じ原理)の文字が・・・。以前はなかなか買えなかったのだが、まさか?と思い聞いて見るとなんと買えるではないか!30元(約400円)の補償金がかかるが、これは買わねば!やはり便利だ。これは地下鉄以外にタクシー、バス、渡し船などに使えるのだ。

 

仕事柄、ついつい小売業を見たくなる。そこで見に行ったのが、久光百貨店。ここのB1にある食品売り場は、上海でも1,2を争う売上なのだ。

香港そごうの資本の店舗だ。なので、売り場のマネジャークラスには香港人がいる。

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日系百貨店も伊勢丹がすでに出店しているし、近く高島屋がオープンする。

 

既に進出している小売業は、ローソン、ファミリーマート、そしてセブンイレブンというコンビニチェーンだ。もちろんユニクロや無印良品も出ている。

 

これは中国国営系の好徳というコンビニ。さすがローカル、店頭に洗濯物が干してある。

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店はというと、ただの年中無休ミニスーパーレベル。ただ、店舗数は中国一を誇る。

 

で、日系のローソンはと言えば、これを見てほしい。

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店舗のすぐ前に”デ~ン”とでかい新聞スタンドが建っているのだ。日本では考えられない風景だ。この新聞スタンド、新聞、雑誌、飲料、プリペイド式電話カード等々を販売しているのだが、ほとんどローソンが見えない。入口がかろうじて空いている。

 

次はファミリーマート

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ちょっと分かりずらいが、店のガラス面全面に漫画のワンピースの絵が貼られている。実はこのファミリーマートは日本資本ではなく、台湾ファミリーマートが中国に進出しているのだ。なので、運営は完全に台湾式。結構レベルは高い。

 

そして、セブンイレブン。

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このセブンイレブンはちょっと複雑。台湾セブンイレブンが上海に出てきているのだが、ライセンスは日本のセブンイレブンが貸与している。台湾セブンイレブンといえば、アメリカのセブンイレブン・インク社が進出しているのだ。運営は台湾の統一企業という、台湾では大きな食品会社だ。北京に進出しているセブンイレブンは、セブン-イレブン・ジャパンなのだ。運営のローカルさが出ているのがこれ。

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買い物客そっちのけで、飲料のプライスカードを張り替えている。当然買い物客への挨拶も気遣いもなく、むしろ買い物客に”仕事の邪魔をするな”のオーラが出ている。

 

日本でおなじみのコンビニチェーンでも、中国に来れば三社三様で面白い。

 

翌日には再び北京に戻り、そして1週間の出張を終えて帰国した。

今後も中国ビジネスを支援していきたいと思っている。