廣井正義 気ままなビジネスブログ

海外支援経営コンサルタントとして、日々思うことを書いてます

ものづくり補助金 第一次公募 第2回締切分の採択決定!

第1回締切では、プラスチック部品等の塗装業者が採択され、エネルギー使用合理化補助金ではプラスチック射出成形業者が採択された。

そして、今回第2回の締切分の発表が6月末にあった。今回は新たなスポット溶接機を導入希望のスチール製品の加工業者と縁張機及びダボ打ち機導入を希望している木製家具・建具工事業者の2件であった。

結論から言うと、両方とも採択された。

今回の案件の1社目、テーブルスポット溶接機導入希望のW社は、現在スポット溶接機を有しているが、昨今受注するものが形状が複雑化してきており、従来の設備では対応ができなくなってきている。できないものは外注に出すが、外注に出すとコストがかかり、利益が出にくくなってきている。更には社内での工程も複雑化してきており、生産コストも上がってきているらしい。そこで外注の内製化と作業効率の改善による利益が出る体質への脱却を図りたいというもの。

特に画期的な技術革新があるわけではなく、導入する設備も一般的なものなので、ちょっと厳しいと思っていた。ただ、そのテーブルスポット溶接機を新たに導入する事で、社内の作業性向上が充分見込めること、そして外注の内製化をすることで、コストダウンに大きく寄与できることを挙げ、それが利益を創出できることになることをしっかり訴えることができたのが良かったと思う。

また、もう1社の縁張機とダボ打ち機の新たな設備の導入を希望するO社は、福島県にある。この会社は集合住宅や学校、その他施設の作り付け家具や建具の設計、施工を行う企業であるが、県内企業では唯一、一貫施工ができる企業である。そして、今東北三県では関東大震災の災害復興住宅の建設が進みつつあり、その工事を是非受注したいところであるが、災害復興住宅であるため、価格がかなり厳しいらしい。そこで生産を効率化することで価格対応を実現したいという。

こちらも画期的な技術革新があるわけではないが、県内に本社を置く一貫施工が可能な唯一の企業であることで、是非受注をしたいということを訴えることができた。

いずれにしてもまた新たに企業に喜んでもらえる仕事ができたことは、非常にうれしい限りである。

これを契機に、この2社も是非更なる成長してほしいものである。