中小企業診断士 1次試験監督
8月4、5日の両日、中小企業診断士の1次試験が全国一斉に行われた。
科目は、初日は経済学・経済政策、財務会計、企業経営理論、運営管理の4科目で、2日目は経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の3科目。
今年も多くの受験生が受験した。
で、私は今年初めて試験監督者として試験に参加した。私が受験したころは、さらにもう一科目あり、その上一度に全部合格しなければいけなかったが、今は科目合格が認められている。なので、受験生も科目によって人数が違うのだ。
私が担当したのは、某大学の大会場。他の監督者3名と学生アルバイト2名の6名。初めての監督で、試験が上手く運営できるのか、少々緊張しながら取り掛かった。別の意味で受験生より緊張する。
結果からいえば、2日間とも無難に終了。ただ、試験中、運営上の確認や指示等で小声でヒソヒソ話すことが、ほんのわずかだが発生する。顔を極力近づけ、必要最低限を声にならないほどの声で話すのだが、一人の受験生が試験終了時にクレームをつけてきた。
”監督者の話し声が聞こえてきて、何回も集中力が切れましたよ。他の教室じゃありえない。公平じゃない!”と捨て台詞を吐いて帰って行った。
”こっちだって細心の注意を払ってやってるんだ。最低限必要な確認事項は、試験中でもする!”って言おうとしたら、他の監督者が”それはすいません”って謝っちゃったもんだから、私は何も言わなかったが・・・。
中には、途中退席する人が解答用紙を受け取り、受験番号等を確認したのち、小声で”お疲れ様でした”というと、丁寧にお辞儀をして、さらには退室するときにも一人一人の監督者にお辞儀をして退出される人もいるのに。
しかも、ほとんどの人は、指示に従ってくれる。数人に机上のものの注意や飲み物の扱いの注意をすると、快く了解してくれるし、試験用紙を配布すると多くの人が礼をしてくれる。
大変残念なことだが、クレーマーみたいな人もいるのだ。受験生なので多少ナーバスになるのはしょうがないが、残念で仕方がない。
合格者には、さらに厳しい2次試験が待っている。2時は超難関で、合格率も低い。まだまだ試練は続くが、頑張ってほしいものだ。
補助についてくれたアルバイトの2名は学生なのだが、よくやってくれた。1名は男性、もう1名は女性だったのだが、2名とも明るくハキハキしていて、行動も迅速で丁寧。男性は大学院生で、すでに就職も決まっていた。もう一人の女性はなんと博士課程に進んでいて、2人とも頑張っている。将来、でっかく育ってほしい。